2018/08/16 19:57

JA系列の直売所や道の駅などの農産物直売所では年に数回、栽培講習会が開かれます。

しかし、いまだに販売講習会なるものが開かれたことがありません。
組合長や関係理事に何度も「栽培講習会よりも販売講習会だよ」っていっても無駄なようです。
慣例みたいに栽培講習会です。

なぜ販売講習会が必要なのか
直売所への出荷は農産物生産者であれば基本的に誰でもOKというスタンスで、良い商品もあまりよくない商品も同じように陳列されています。「あまりよくない」というのは、栽培したものではなく「出来たから持ってきた」や「食べれないから持ってきた」の類いですね。ここで大事なのが自分の商品の売値を考えているかです。

よく見かける光景は、ほかの生産者の値段を見て値付けをする光景です。
大根一本でも、すらりとした色白大根であれば自信を持った値踏みができますが、細かったり曲がったりした大根なんかも同じように値付けをして陳列する。当然売れ残ります。そして翌日、値段を下げて販売するというのが慣例化していたりもします。

つまり、自分が作った農産物の値踏みもできない人たちが多数を占めているということです。

2019年10月から消費税が10%になりますが、「ウチは消費税は払わなくてもいいから」といって同じように値付けする生産者もいます。
一つの農作物を作るために、どれだけの経費がかかっているのかや、いくらの消費税を払っているのかも計算しないで、同じような値段で販売していけば、自分で自分の首を絞めるという結果にも繋がると感じています。

私が考える販売戦略は農作物の栽培と同じじゃないかと思っています。
今進めている耕作放棄地の開拓に例えるならば
大地を耕す・・・・・・>販売先を見つけて出荷体制を整える
土づくり・・・・・・・>商品出荷
種まき・・・・・・・・>新商品開発
水やりや栄養補給・・・>店頭POPや対面販売
実りの収穫・・・・・・>定期的な安定収入

農作物を作る場合、まずは大地を耕すことから始まります。販売戦略としては販売先を見つけて選定していく必要があります。
土地がなければ何も作れないのと同じように売り先が無ければ始まらないということです。
これは農産物直売所だけに限ったことではなく、ネット通販やSNSなんかも対象となると思っています。

次に「土づくり」ですが、やせた土よりも肥えた土のほうが良い作物が育っていきます。これと同じように商品を出さないと始まらないということであり、出来合いの訳あり商品よりも自信を持って育てた作物であれば黙っていても売れるものです。

そして「種まき」です。販売戦略は青果物の農産物であれ農産加工品であれ、目新しい商品開発だと思っています。
たいら農園では健康野菜の生産に力を入れていますが、これには深い意味合いがありますので、別の機会に書きたいと思います。

種まきや苗を植え付けても、カラッからでは芽も出てきませんし、苗ものはシナ~っとなりやがて枯れてしまいます。
同じように、商品陳列だけでは見向きもされないという結果にも繋がります。ここが一番大事なとこだと思っています。
プロセスなんかは必要ではなく、農家直伝の食べ方やこれを食べたらどんな効果があるかということを伝えることが大事です。
美味しく食べるためのレシピは必須ですよ。

ここまでくれば収穫あるのみですね。

自分の作った作物に自信をもった値踏みができるかどうかが販売戦略の第一歩ではないかと思っています。